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色々と終わってるアラサー男が迷走するブログ

Vtuberやアイドル等の偶像を崇拝する人間は愚かで痛々しい

 

 

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 すごく今更ではありますが、人気VTuberの潤羽るしあさんが熱愛報道で炎上した件、「裏切られた!」とばかりに発狂する人達が見ていてすごくイタいと思ってしまいました……。

 

 

・結局は金儲けの道具

 VTuberに限らずアイドルだったり女優だったり声優だったり二次元のキャラクターだったり、そうした存在の可愛さは僕のようなダメ人間の人生に潤いを与えてくれているのは確かです。

 そしてその潤いを得る為にお金を投げてしまう人達の気持ちもわかります。

 

 ですが30年近く生きてきてようやく分かってきた……というより普通の人はもう分かっているのでしょうが、彼女たちの姿は極論を言ってしまえば僕達のようなダメ人間からお金を搾り取る為に最適化された姿なのです

 

 いくら表ではファンに寄り添う姿勢や甘い笑顔を振りまいていても、人間なんだから欲もあるし人には見せたくない醜い面を少なからず抱えて生きている筈です。

 それなのにダメ人間達は綺麗で可愛らしい自分の理想通りの姿、お金を搾り取る為に作られた偽りの姿に目を輝かせ、それを演じている中の人達にまでその美しさ、神聖さを重ねて崇拝します。

 けど中の人達だってそんな聖人君子ではありませんのでダメ人間の理想に適わない行動……恋愛など、ある意味では人間として普通の行動をすることも当然あります。

 理想と現実の区別がつかない一部のダメ人間達はそれを見て「裏切られた!」と怒り狂い、掌返しで今まで崇めていた偶像を叩き始めます。

 その様子は幼稚で愚かで痛々しく……同じダメ人間としても嫌悪感を感じずにはいられません。

 

 かなり昔ですが「かんなぎ」という漫画で、ヒロインが過去に主人公とは別の想い人がいた描写があったことで「処女じゃねーのかよふざけんな!」と幼稚なキレ方をしたタチの悪いダメ人間が漫画を切り刻んで作者に送りつけるという事件がありましたが……ここまで病的な真似をする奴には同じダメ人間としてもドン引きせざるを得ませんでした。

 

倉田てつを騒動で、僕は目が覚めた気がする。

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 倉田てつをさんという俳優がいます。

 1987年に「仮面ライダーBlack」で主演としてデビューし、翌年に続編の「仮面ライダーBlack RX」でも主演を務めました。

 倉田さんが演じる主人公、南光太郎の精悍な姿、二年連続で主役を務めるという仮面ライダーの中でも唯一の経歴、そして倉田さん自身が店長を務めるステーキ店「ビリー・ザ・キッド」で精力的にファンと交流を行っており、主演を務めたBlackを自分の宝と語ったりと作品に対する愛も強く感じられる姿勢から、倉田さんは当時のファンを中心に絶大な人気を集めていました。

 

 ところが昨年ごろから、SNSで知り合ったファンに対して自身が主催する高額なイベントへの参加を強要するような発言をして、断られるとその人をブロックしたり、原型師の人に作ってもらった仮面ライダーBlack等身大フィギュアを版元の東映に無許可で商業利用していたりと、倉田さんの不穏な噂が噴出し始めます。

 倉田さんも配信していた動画やSNSで軽率な行動が目立つようになり、遂には配信していた動画の中で「俺は仮面ライダー好きじゃない」と発言し、「今までのBlackを愛していたという言動はなんだったんだ!」と大きく批判されることになりました。

 

 倉田さんの言動に大いに問題があったのは事実ですし、長年好きだった作品や憧れのヒーローだった人にこうして思い出を否定されるような真似をされたら、絶望して悲しむファンの心境も理解できます。

 ただ、こうした騒動が起こる以前、ファンの人達は倉田さんのことを「てつを」という愛称で過剰に持ち上げ、神聖化させてしまっていた節はあります。

 自分達が勝手に作り上げたその偶像の姿に酔い、それが崩れ去ると嘆き喚く様子は、潤羽るしあさんの行動に絶望していた人達となんら変わりありません(倉田さんの場合はるしあさんよりずっと悪質なので同列に語るべきではないかもしれませんが)。

 

 僕自身最近までは仮面ライダーも好きだった重度のオタクでダメ人間ですが、倉田さんの一件で、どれだけ自分にとって素晴らしい作品、理想的なキャラクターや俳優であっても、あくまでそれは娯楽として作られた存在であり、現実と混同してはいけない、過剰に思い入れを込めてもいけないのだなと痛感させられることになりました。

 

 

・空想と現実の線引きはしっかりしておきましょう

 Vtuberやアイドルに夢中になること、アニメや漫画や特撮に夢中になることは、それが日々の活力になるのであれば悪いことじゃないと思います。

 そうしたコンテンツを提供する人達だって多くの人はプロとして真剣に取り組み、僕達にエンタメを提供してくれているのだし、その熱意を否定はできません。

 ただ、僕達の目の前に下りてくるのはあくまでも商売としてパッケージされた姿であり、架空の存在なのです。

 それを心に留めておかなければ、潤羽るしあさんや倉田てつをさんに絶望する人達のように、架空の存在に傾倒し過ぎてバカを見る羽目になってしまいます。

 投げ銭ばかりしていて自分の手元にはなにも残らない人生は流石に悲惨ですからね。

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 娯楽はあくまで清涼剤、それに人生の主導権を握られないように気をつけたいですね。