生きづらさを抱えた女性に寄り添う優しい彼氏は、理解のあるカレクック……じゃなかった、理解のある彼くんと呼ばれています。
彼くん達はときとして「生きづらい男には理解のある彼女なんていないのにズルイ」「性欲に負けた非モテチー牛がメンヘラで妥協してるだけ」など言われて侮蔑されてしまう存在です。
そして実は僕も少し前に理解ある彼くんになってしまったのですが……結果はタイトルの通りでした。
偏見と性差別が混じった内容になってしまいますが、ご了承ください。
メンヘラ女アヤとの出会い
僕が付き合っていた女性、この場ではアヤと書いておきましょう。アヤは元同僚だったアオイの紹介で出会いました。
このアヤは中々属性てんこ盛りの女性で、
・双極性障害持ち
・OD依存
・今は別居してるがバツイチで種違いの子供が二人いる
など、地雷系女子を通り越して爆弾女とでも形容したくなるスペックの持ち主だったのです。普通の男性ならまず避けるような女性でしょうが、このときの僕も無職、ADHD、彼女いない歴32年の素人童貞、キモオタと大概なダメ人間でした。なので、ある意味釣り合いは取れていたのだと思います。
アヤは距離感がかなり壊れている女性で、出会った初日に部屋に連れ込まれてキスをして、そのまま一晩一緒の布団で寝る関係になってしまいました。エロマンガのような超展開で嘘松のように受け取られてしまいそうですが本当なんです! 信じてください!
その次の日には一緒に呑みに行き、勢いに飲まれて告白、晴れて僕はアヤの彼氏になりました。そして次の日にはプロ以外の人と初めてセ○クスをして、童貞も捨てることになってしまったのです。あまりにも展開が早すぎてやはり嘘松のように受け取られてしまいそうですが本当なんです! 信じてください!
アヤとの楽しかった日々と不満
アヤとの日々は、僕には非常に刺激的でした。
・オシャレなバーに行く。
・駿河屋でアニメグッズやフィギュアを一緒に見て回る。
・ゲーセンで一緒にプリクラを取る。
・料理を作ってもらう。
・一緒にお風呂に入ってそのままお泊まり。
モテる人なら当たり前のようにこなしてきたことばかりですが、非モテの僕にはこれまでどれだけ手を伸ばしても手に入らなかったことばかり。それを1週間から10日足らずで経験してしまったので、この時間は本当に濃密に感じました。
ですが楽しいことばかりではなく、アヤの悪い側面も見え始めます。双極性障害の影響か、アヤは情緒不安定気味なところがありましたが、輪をかけて厄介だったのはOD依存でした。アヤは市販の薬品を過剰摂取して酩酊した状態になることが度々あったのです。そしてこの状態でのアヤは「なに言ってんだこいつ」と思わずイライラしてしまうような意味不明なことを延々と口走っていました。
こんなことは勿論身心ともに良くないのですが、アヤの場合は重度の依存だったので、自分の意思で止めるのはほぼ無理。止めてくれと言っても無駄なので放置するしかありません。
他にもアヤの家が車で5分程度の近場だったこともあってか「会いたいから来て」と急に呼び出されたりすることもありました。「寂しいから今日の夜一緒にいて」と言われて急遽家に泊まることもあり、アヤの不安定なメンタルや言動に振り回されることも多くなります。
正直僕もうんざりすることはありましたが、アヤにべったり甘えられるのは悪い気はしませんでした。今まで非モテだったの女性に甘えられること自体が嬉しかったし、アヤの我儘ぶりもこのときはとても愛おしく感じていたのです。
そんなこんなでアヤとの楽しい日々を謳歌していた僕ですが……
呆気なく振られる
わずか2週間程で、アヤとの関係は危うくなり始めました。アオイがアヤのわがままに堪忍袋の緒が切れてアヤと絶縁したことがきっかけで、アヤのメンタルが加速度的におかしくなり始めたのです。
LINEをしても返信がなくなり、気になって電話をすれば「うつ病みたいになっちゃって、なにもしたくない」と言われてしまう始末。今はそっとしておいた方がいいのか……などと考え、連絡を控えるようにしていました。しかしその後、まさか……と思いながらも、ネットで調べたLINEがブロックされてるかを調べる方法を試してみたら、自分が既にアヤからブロックされてることに気づきました。
付き合い始めてからここまでで3週間、僕は初めてできた彼女に呆気なくフラれてしまったのでした。
何故フラれたか
おそらくですが、アヤは自分を慰める為に、都合のいい人間が欲しかっただけなんじゃないかと思います。生きづらくて苦しんでる自分に寄り添って甘やかしてくれる優しい人。そんな役割を彼女は僕に求めていたのでしょう。
最初は自分を甘やかしてくれる僕に魅力を感じていたのかもしれません。ただ、僕は初めてできた彼女にフラれたくない一心で、アヤの頼みにはなんでも答えようとしていました。そうやってアヤに媚びへつらうような態度を取ってるうちに、アヤから見た僕の価値はどんどん下がっていったんじゃないかと思います。
「コイツじゃ私の悲しみを埋めるには役不足」と思われた結果、僕はアヤにフラれてしまったのかなと思います。
まとめ メンヘラ女を理解しようとするものじゃない
「メンヘラ女アヤ」「楽しかった日々」「呆気なくフラれる」「何故フラれたか」という理由でお話させてもらいました。
アヤとの付き合いは良い経験になったと思う点もあるので一概に彼女を恨みはしません。しかし、都合よく振り回されて捨てられた自分の情けなさを思い返すと、忸怩たる感情を抱かずにはいられないのも事実。
メンヘラ女はエイリアンのように理解など不可能な侵略者。こちらも徹底的に利用して価値がなくなったらゴミ箱にぶちこんでやるくらいのクズ思考がなければ付き合ってはいけないのでしょうね。