一カ月程前から、ADHD用の薬であるアトモキセチンを服用しています。
今回は服用によって感じた感想、副作用について書いていきます。
薬の服用を決意した経緯
二ヵ月程前にADHDの診断を受けましたが、当初は副作用を恐れて薬は使わない方向で考えていました。
ですが仕事上でのミスがあまりにも多く、まともに働くことも困難な程なにをやってもダメな状況が続き、どうにかこの状況を変えたいと藁にも縋る気持ちで薬の服用を決意しました。
ADHDの薬は最も有名なコンサータの他、インチュニブ、ストラテラといった種類があり、アトモキセチンはストラテラに分類されます。
脳内のノルアドレナリンを増やし前頭前野の動きを高めてADHDの症状を改善すると謳われていますが、すぐに効果が現れるコンサータと違い、効果が表れるまで数週間から一カ月程度の時間を要するようです。
そして実際に一カ月程薬を服用しましたが……ある程度の効果は確かにありました。
あくまでも「少し」マシになる程度
薬を服用する以前の僕は人の話が本当に理解できず、普通の人が3秒くらいで理解できるような指示が10秒経っても理解できずに怒られ、その上全然見当違いの行動をして更に怒られるということがザラでした。
ですが薬を服用した最近だと10秒かかっていたのが5秒くらいで理解できるようになり、怒られる頻度は以前より減っていると感じます。
ただ、僕の場合元がどうしようもないポンコツなので、薬を飲んでいてもマイナス100がマイナス50になる程度のもので、救いようのない無能ではなくなったかもしれませんがどのみち無能なのには変わりありません。
それでも、以前よりは仕事が楽になったように感じるのですが。
副作用について
そして薬による副作用ですが眠気と食欲の減退を強く感じています。
眠気については、薬を飲んでから2時間程するど強い眠気を感じることがあります。
朝6時頃に服用し、7~8時くらいの通勤時間に「なんでこんな眠いんだ……」と強い眠気を感じるようになりました。
尤も、僕は非常に眠気を感じやすい人間で、朝10時頃から昼頃までずっとうとうとしてしまったり、仕事が終わって家に帰るとそのまま1時間くらい寝てしまったりということが度々あります。
なのでこれが薬の副作用なのかは判断しかねるところですね。
食欲については、毎日昼頃になるとなんとなく気持ち悪くなり、あまり食事の箸が進まなくなってるように感じました。
以前は頻繁に間食をしていましたが、薬を飲むようになってからはあまり空腹を感じなくなり、そうした間食の頻度も減っています。
拒食症とかそういうレベルでは全然なく、あくまで食欲が減った程度なので、特に問題は感じません。
希死念慮に駆られやすくなるという副作用も人によってはあるようですが、僕の場合は薬を飲み始めてからの方が「死にたい」と感じる頻度は減ったくらいなので、今のところこの程度の副作用で済んでいるならそこまで問題ではないかなと思います。
薬はなんでも解決してくれるわけじゃない
薬を飲んだことによって以前よりはミスが減り、ある程度は前向きに生きられるようになりました。
ただ、あくまでも以前よりはマシになったというだけで、人生が滅茶苦茶好転した!とかそんなことはありません。
結局は自分でも努力する意思は多少なりとも必要なので、薬を飲めば全部解決! というわけには行かないのです。
この記事でも書いたように、健康面や精神面から、発達障害者が薬を飲むことに否定的な見方をする人もすくならずいます。
人によっては僕のように薬を服用している人間は製薬メーカーや医者のカモにされてるバカな奴と思う人もいるかもしれません。
ただ、今の僕が少なくとも薬によって救われているのは事実です。
この先も薬の効果をちゃんと得続けることができるのかという不安はありますが、しばらくは薬の力を借りて生きていくしかなさそうです。